本記事で解説するのは、テクニカルSEOというSEO対策です。
SEO対策には様々な方法がありますが、テクニカルSEOは誰もが実施すべき対策と言えます。
なぜなら、検索エンジンからWebサイトを正しく認識してもらうために、テクニカルSEOが必須だからです。
本記事では、テクニカルSEOの概要、他のSEOとの違い、具体的な対策方法を解説します。
テクニカルSEOとは?
それで、テクニカルSEOについて簡単に説明いたします。
テクニカルSEOは、Webサイトの内部データを改善する方法で、検索エンジンの最適化を行おうという対策方法です。
日本で主流の検索エンジンであるGoogleは、巡回調査やクローラーなど多岐にわたる方法でサイトの品質調査を行なっています。
そのためWebサイトの内部が優れていることは、検索エンジンから高い評価を得る材料になるのです。
コンテンツSEOとは何が違う?
SEOには様々な対策があると申し上げましたが、記事などのコンテンツの質を高めようと行うSEOの一つが「コンテンツSEO」です。
このようにSEOには対策できることが多くあるのですが、もちろんどれも必要不可欠な対策です。
しかしテクニカルSEOとコンテンツSEOを比較するならば、前者を対策する優先度が高いのではないかと思います。
コンテンツSEOがコンテンツや記事などWebページのピースひとつ一つを対策するのに対して、テクニカルSEOはWebサイト全般の改善を目指した対策だからです。
良い記事を作っても、投稿するサイトがダメでは意味が無いということですね。
テクニカルSEOをやるべき理由とは。メリットを解説
どの対策も欠かさずやるべきだとは申し上げましたが、テクニカルSEOは基礎的な対策をやりやすく初心者が優先して取り組んでも問題ないと思います。
それは次のような理由やメリットがあるからです。
1. テクニカルSEO=対Googleの対策
テクニカルSEOはGoogle運営のための対策です。つまりGoogle側が「良い」と言うことをやればいいし、「ダメだ」と言うことはやらなければ良いのです。
ちなみに、GoogleはテクニカルSEOに役立つ攻略法のようなサイトまで公開しています。
この点はコンテンツSEOよりも対策が楽であると言えます。
コンテンツSEOは「対 読者」の対策です。読者が求めることは人それぞれ違うので、需要を満たせなければいつまでも対策をし続ける必要がありますね。
2. 対策の効果がわかりやすい
対策をするのが簡単ならば、その効果を確かめることも容易です。
そしてこれらの効果を確かめるのも、Googleが提供する分析ツール「サーチコンソール」や「アナリティクス」で行えます。
サーチコンソールは、サイトの流入数や検索キーワードを分析できるツールです。
そしてアナリティクスも同様にサイト解析ツールですが、サイトの流入経路や広告のクリック数、ユーザーの使用デバイスやアクセスがあった地域など、より多角的で広範囲な情報を集めることができます。
テクニカルSEOの対策効果は、アナリティクスの方が把握しやすいと思います。
しかしサイト運営をする上で、どちらのツールも利用する必要があるのは言うまでもありません。
3. 自然流入を狙える
記事のアクセスを伸ばす理想の形「自然流入」を、テクニカルSEOの対策で成し遂げることができます。
自然流入のためには質の高い記事を作り続ける必要もありますが、テクニカルSEOによってWebサイト構造の最適化をすることも必要な対策です。
テクニカルSEOが、サイトの土台であるということには間違いがありません。
テクニカルSEOをする時に注意しなければいけないこと
近年、ウェブサイトの最適化においてテクニカルSEOの重要性が増してきました。しかし、テクニカルSEOを実施する際にはいくつかのポイントに注意しなければなりません。テクニカルSEOをする時に注意しなければいけないことを以下に詳しく説明します。
1. Web専門知識が必要な対策も
Webサイトの改善をするため、対策の中にはWebサイトの専門知識を要する対策もあります。
HTMLやCSS、サーバーやプログラムの改善もテクニカルSEOの一つひとつであるため、専門知識が無いと実施できない対策もありますね。
2. 装飾を忘れずに
テクニカルSEOにコンテンツSEOが伴って、初めてGoogleから評価を得られます。
そのためには、サイトという土台の上に、「装飾」つまり良いコンテンツが必要です。
先ほどコンテンツSEOは「対 読者の対策」だと申し上げましたが、これこそが他のサイトとの差別化を出来る部分です。
終わりなき対策に見えるコンテンツSEOは、実は独自性を高めるいちばんの部分なのです。
テクニカルSEOの具体的な対策方法を解説
それでは最後に、テクニカルSEOの具体的な対策方法を見ていきましょう。
先ほど、「テクニカルSEOは対Googleの対策である」と申し上げましたが、さらに細かく言えばGoogleは2つに分離できます。
1. 対クローラー向けの対策
クローラーが探索の鍵とするURLを分かりやすくする必要があります。
例えば、同じページならどのデバイスから閲覧しても同じURLになるようにしたり、類似したコンテンツであればURLも類似したものにするなど、クローラーの道を作ってあげる対策が必要です。
対策2:ページの表示速度
ページの表示速度の改善です。
ページの読み込みが遅いと、単にクローラーがページを探索できないだけでなく、サイト評価が低下する可能性もあります。
対策3:ページに飛びやすいサイト構造
どのページにもすぐ行けるサイト構造を作りましょう。
例えば、トップ→カテゴリ→ページのように、2,3回のアクセスでどこにも行けるのが理想でしょう。
対策4:内部リンクの整備
内部リンクは、サイト内のページ同士を繋ぐリンクのことです。
内部リンクを設置すれば、関連性高いページを行き来しやすくなるので、クローラーの探索精度を上げることに役立ちます。
2. 対インデックス向けの対策
インデックスとは、検索エンジンのデータベース内にページが登録されることです。
これは、そのページへの地図のようなものなので、クローラーはインデックスされていないWebページは巡回できないのです。
そのため、WebページがGoogleにインデックスされているかを確認してみましょう。
対策1:見出しタグの構造化
Webサイト同様、Webページ内の見出しもしっかりと構造化するようにしましょう。
タイトル、いちばん伝えたいことは見出し2、その中に見出し3などと、構造化されている見出し設定をする必要があります。
対策2:検索エンジンがわかるように画像を挿入する
検索エンジンの画像認識能力は高まっているものの、記事内の画像の必要性を見出せずコンテンツにマイナス評価をしてしまうこともあります。
そんなことが無いように、画像とコンテンツの関連性が分かる文章やファイル名をWebページ内に書いておく必要があるでしょう。
対策3:重複コンテンツに注意
既存のコンテンツと内容が重複していると、検索エンジンはコンテンツを評価してくれません。
そのため、重複コンテンツには注意して独自性の高い記事を作成しなければいけませんね。
まとめ
本記事では、テクニカルSEOについて解説しました。
テクニカルSEOはWebサイトの「土台」部分であり、対策実施が容易で他者との差別化が難しい対策でもあります。
そのためテクニカルSEOはマニュアル通り徹底して、あとはコンテンツSEOでいかに他者との差別化を図れるかが、伸びるWebサイトを作るための鍵と言えるでしょう。
エディター
Eri Pinar による – ウェブ開発、マーケティング、オンラインビジネスの専門家。