最新のSEOトレンドには、検索エンジンのアルゴリズム(主にGoogleのアップデート)やモバイルへの対応、AIの活用などが挙げられます。
企業は、これらのトレンドに敏感になり、効果的な対策を日々講じていかなければなりません。
本記事では、最新のSEOトレンドを理解し、効果的な対策、更に2024年に向けて、どういう方向性で戦略を立てたらいいかを書いていきます。
2023年のSEOトレンドを分析する
まず、SEOトレンドを知るためには、Googleのアルゴリズムを中心に分析を行う必要があると思います。
日本国内で、検索エンジンは主に3つ(Google, Yahoo!, Bing)があります。
その中で群を抜いて、使用率が高いのがGoogleなのです。
その使用率は、2021年でなんと77%。
更に、2010年からYahoo!はGoogleの検索技術を採用しています。
加えて、私が運営するブログの8割以上がGoogleで検索を行ってきてくれているので、実際にGoogleの使用率が高いのが、伺えます。
これを考慮すると、Googleのアルゴリズムを理解、分析しなければ、SEOで他社に勝つことはできないのです。
また読む:どんな対策をすればいいか分かる!SEO監査のやり方を解説
GoogleのSEOへの対応でみる2023年のSEOトレンド
Google検索セントラルでグーグル検索の改善点を読むことができます。 ここから、どういう対策を行ったらいいか、SEOトレンドを紐解いていけると思います。
SEOトレンド1:AI生成コンテンツに関する向き合い方
2023年はChatGPTなどAIが世間一般にも浸透してきました。
そこで考えなければいけないのは、AIで生成されたコンテンツとどう向き合うかということです。
ここでGoogleでは以下のような指標でいくことを明示しています。
ここから何が言えるのか?
それは、有用な、高品質なコンテンツであれば、AIで生成されたコンテンツでもいいということです。
逆にいってしまえば、汗水垂らして作ったコンテンツでも、AIによって一瞬で作られたコンテンツに負けてしまうということが、起こりえるということです。
これに対して、我々、コンテンツを作る側はどうしたらいいのか?
個人的に2つの方法が考えられます。
1. AIをアシストとして使用する
1つ目は、AIをしっかり利用することです。
最近のAIは文章をものの数秒で、かなりの分量を作ってくれます。
この速さを利用していきます。
具体的には、キーワードに対するコアとなるものを、A Iに生成させるのです。
コンテンツを作る速さがあがれば、コンテンツを作ることの負担が減り、また、コンテンツひとつ作る時間が短縮されるので、様々な変化にも、より新しいコンテンツを作ることで、対応していくことができます。
しかしながら、これだけでは、Googleから評価されるような、コンテンツは作れないでしょう。
そこで、2つ目の要素を加えていきます。
2. E-E-A-Tを加えていく
Googleがコンテンツを評価する要因にE-E-A-Tというものがあります。
知らない方に簡単に説明すると、
Experience:経験
Expertise:専門性
Authoritativeness:権威性
Trust:信頼性
これら4つの項目がコンテンツが評価されるための指標になり、各々の項目を高めていくことによって、Googleに高品質なコンテンツと認められることになります。
E-E-A-Tが重要な理由は、Googleが評価してくれるだけではありません。
この4つはなかなかAI生成ができない領域であり、他社との差別化を測ることのできる部分でもあるからです。
特に、経験の項目は2022年、新たに加えられた項目であり、SEOトレンドを追うには必須の項目となるでしょう。
自分たちの経験をコンテンツに加えていくことによって、差別化、独自性、更に、専門性や信頼性までも高めることのできる可能性を秘めています。
AIに負けないSEO対策は、独自の経験が感じられるコンテンツを作ること
以上のことをまとめると以下のことが言えます。
1. AIを使用してもSEO対策は可能。
- しかし、最近のトレンドを見ると、AIで生成されたブログが一定期間後に検索インデックスから除外されるケースが増えてきました。これは、GoogleがAIで生成されたコンテンツに対して長期的な評価を保持しづらくなっていることを示唆しています。そのため、コンテンツの作成時には人間のライターの協力を取り入れることが、より長期的なランキングの維持に有効であると考えられます。
2. 有用なコンテンツを作成するには、E-E-A-Tを意識する
3. 経験が最新の項目であり、コンテンツクリエイターが最も改善できるポイント
今後のSEOトレンドは、間違いなくAIが関わってくるでしょう。
しかしながら、我々、人間が経験するその独自の感性が、有用なコンテンツと判断される肝になってくるのも間違い無いでしょう。
また読む:SEO対策: なぜ検索順位が上がらないのか?原因と対策方法を解説
SEOトレンド2:ユーザーの安全性の配慮
Googleはユーザーに快適な経験をさせるべく、日々アップデートを行っています。
このことにより、ユーザーへの安全性がより重視されているということができます。
このユーザーの安全性の考慮は、今後のSEOトレンドとして間違いなく上位に来るものであり、クリエイターが確実に押さえておかなければならないポイントです。
スパムやウイルスの対策だけが、ユーザーにとって危険なのではありません。
ユーザーのフィードバックに関するページに質の低いサイトも報告できるようにしたと書いてあります。
質の低いコンテンツもユーザーにとって有害とみなされるということになるので、安易に順位をあげたりする小細工なども、やらない方がいいということになります。
コンテンツを作っていると、1PVでも欲しくなる、その気持ちはわかります。
しかし、ユーザーのことを考えていないコンテンツは、有害と判断されかねません。
そうならないように、堅実で生産的なコンテンツを作るように心がける必要があります。
SEOトレンド3:検索の多言語への対応
日本でもグローバルの波に乗って、日本語と英語が表記されていたりと、多言語に対応しつつあります。しかしながら、割合的には、圧倒的に日本語が多く、日本の多くのコンテンツは、日本語まれに英語に対応しているというのが、一般的だと思います。
ですが、Googleによると、世界中で人々は色々な言語で検索するのが、一般的とのことです。
そこで、Googleはマルチリンガルの人々へ快適なサービスを提供するために、バイリンガル検索や、AI応答を英語とヒンディー語で切り替える機能などを発表しています。
よって、このグローバルの時代、多言語に対応するのが、SEOトレンドになってくるということです。
参考ページでもコンテンツ作成者は、複数の言語でコンテンツを作成した方がよいと書かれています。
ユーザーは母国語でのコンテンツを高く評価すると思います。
母国語の人口が多い、英語、中国語、スペイン語などをカバーできると認知度も上がり、評価されやすくなるのではないでしょうか?
結論と2024年のSEOトレンド
2023年のGoogleの動向を見てきました。
どれも、ユーザーに快適で有用なサービスを提供することを今まで以上に強化するような内容だったと思います。
そこから、2024年のSEOトレンドも同じように、ユーザーの快適さとユーザーへの有用性を意識したコンテンツ作りが、重要視されると思います。
これは2011年頃からあまり変わっていないことですが、それだけGoogleがユーザーを意識しているということになります。
「どうやったらSEOで勝てるのか?」皆が思う疑問でしょう。
しかし、それは、ユーザーのことを考えて、作っていますか?
以前は、小細工や裏技のようなものを使って検索上位になったりできました。
でも、これはユーザーのことを考えない自分勝手な方法ですよね?
Googleは簡単な手段での成功を許さないでしょう。彼らは12年以上のアルゴリズムデータを持っており、そのような手法をペナルティで罰する準備ができています。もし簡単だったら、誰もがGoogleの最初のページに表示されるでしょう。
その結果、度重なるアップデートで淘汰されてきています。
そこで2024年は、「よりユーザーは何を求めているのか?」と根本の部分を考えていく必要が出てきます。
2023年、AIという新しい要素が入ってきましたが、それ以外は今までとほとんど変わっていないはずです。今までのものをより強化するような内容だったと思います。
なので、2024年のSEOトレンドも大きな変化はないと思っています。
やることは、ただ一つユーザーに有用だと思われるコンテンツを作ることです。そのためには、ユーザーの検索行動や関心事を深く理解することが不可欠です。この点について、より詳しく知りたい方は、
Lifrellの記事: https://lifrell.co.jp/methods/people_also_search_for/
を参照してください。こちらでは、Googleの「他の人はこちらも検索」という機能を用いた、ユーザーの検索行動に基づくSEO戦略について詳しく解説しています。
よくある質問
今回挙がっているもの以外に、押さえておきたいSEOトレンドはありますか?
はい。私は、モバイルフレンドリーを心がけることにあると思います。
これは2015年頃からのアップデートで優先順位が上がったものになります。
最近は、多くの人が、スマホで検索する時代になっており、コンテンツもその画面にあわせてレイアウトを変えていく必要があります。
私の多くのブログでも8割がスマホから検索されているという結果になっているので、ここからもその重要さがわかると思います。
SEOトレンドを理解して、対策をしたが、なかなかランキングに反映されないときは、どうすればいいですか?
SEOで上位を取るということは、他社と比べてより良い被リンク構築コンテンツを作らなければなりません。自分たちが対策を講じていても、競合他社も対策をしてきているはずです。
そこで、SEO上位にきているコンテンツを分析してみると良いでしょう。
自分たちにないものを使ってる場合が多いので、自分たちで取り入れることができないか、学ぶことができます。自分たちとの違いを発見したら、真似するのではなく、
自分たちのE-E-A-Tを活用して、穴を埋めていってください。
しかし、アルゴリズムやSEO戦略の頻繁な変更とそれに伴う不確実性のため、多くのSEO専門家が支援や助けのために存在しています。その中でも、webdesignnovaのように11年以上の経験を持ち、安全なショートカットを持つフルタイムのSEOプロフェッショナルはほんの一握りです。
エディター
Eri Pinar による – ウェブ開発、マーケティング、オンライン
2 thoughts on “SEOトレンド:2023年の効果的な対策と2024年への戦略”