近年、ほとんどの人が、スマートフォン(スマホ)を持っています。
そして、多くの人が、スマホで検索します。
そのため、我々のウェブサイトもスマホに適したモバイルSEOを視野に入れなければなりません。
今回は、モバイルSEOの最新動向を把握して、このスマホ検索時代にウェブサイトをどうやって合わせて集客するかを解説していきます。
モバイルSEOとは?
モバイルSEOとは、スマホなどのモバイル端末での検索を対象にしたSEOのことです。
スマホでも読みやすい文字の大きさ、縦スクロールへの対応などのデザインから、現代の人間の集中力に合わせた記事構造など、今までと違うコンテンツ作成が求められます。
同時に、パソコンからの検索も完全には無くなっていないため、両方に対応できるようなデザインも重要になってきます。
なぜモバイルSEOを重視しなくてはいけないのか?
モバイルSEOが重要な理由は、モバイル端末での検索量にあります。
実際に2023年11月最新の過去7日間のブログの表示回数を見てみましょう。
合計で9000ほど表示されていますが、その7割以上が、モバイル端末からのものでした。
そのため、モバイルSEOを重視しないと、ユーザーからの満足度も上がらず、結果としてGoogleからも評価されないということになってしまいます。
しっかりGoogleから評価されるためには、モバイルSEOの最新動向をチェックしておかないと、これからの時代どんどん競合に差がつけられてしまうのです。
ウェブサイトがモバイルフレンドリーかどうかチェック
Google ChromeのLighthouseという機能を使うと、自分のウェブサイトがモバイルフレンドリーかどうかチェックしてくれます。
まずは、自分もウェブサイトがどれくらいの点数が取れているかを確認しましょう。
やり方は、
1.調べたいURLをChromeで表示
2.右クリックから検証を押す
3.Lighthouseのタブをクリック
4.Analizeで検証スタート
1.Google Chromeをダウンロード
まず、Chromeのブラウザがないと調べられないので、使ってない人はダウンロードしてください。
2.調べたいサイトにいく
記事によって出てくるスコアが違います。
まずは、一番チェックしたい記事を表示しましょう
2.右クリックから検証をクリック
右クリックし出てくるリストの一番下に検証があると思うので、クリックしてください。
クリックするとページが半分に分かれて、左に現在のウェブサイト、右にDevToolというものが出てきます。
4.Lighthouseをクリック
ElementsやConsoleなどのタブがあると思います。
そのタブの右側にLighthouseがあるのでクリックしてください。
4.検証スタート
デバイスをモバイルにチェックされているのを確認して、Analyze page loadを押します。
少し間があいて、自分のパフォーマンスがスコアとして出てきます。
Webサイトをモバイルフレンドリーにしよう
スコアが出たら、実際に改善していくのが、モバイルSEOへの第一歩。
今回のブログはかなり高得点でPerformanceが低めな理由もわかっていますが、低い点数が出てしまった場合は、この評価がモバイルSEOの最新動向に関係することになりますので、少しずつ改善していきましょう。
Performanceの改善
Performanceは主にページの表示速度などがスコアになったものです。
いいスコアだとより速くページを表示させる、読み込みが速いということになります。
以前、当社webdesignnovaの「ウェブサイト速度最適化: 実績改善法」にて読み込みを劇的に改善させることができたので、Performanceの改善は、ここを参考にしてください。
主に、ウェブサイトの読み込み設定を変えると改善させることができます。
Accessibilityの改善
ここでは、視認性や操作性などがスコアになったものです。
直に指で操作するスマホにとって、モバイルSEOのかなり重要なところになります。
文字と背景のコントラストやボタンの大きさなどが評価されます。
今回のブログの場合、リンクをつけた文字の色(薄い青)と背景色の白のコントラストが低いということで、改善の余地があると指摘されました。
これは、デフォルトでの設定だったため、デフォルトを見直さないといけなくなりました。
背景が真っ白だったので、灰色に近づけるか、青を濃くしようと思います。
Best Practiceの改善
SSLなどのセキュリティ対策をスコア化してくれます。
エックスサーバーなどのサービスを使ってドメインを取得していれば、簡単にSSL化できます。
特にSSL化はユーザーの安全性に関わるので、とても大切な項目になります。
すぐに、企業のホームページがhttpsになっているかチェックしましょう。
httpのままだと安全性が確保されないという観点から、Googleもホームページを低く評価するので、迅速に対応しましょう。
SEOの改善
Googleがページを検出できるか、ページと認識できるかなど、Googleのクローラーに良い構造になっているかをスコアで表しています。
フォントサイズやページタイトルの要素、ディスクリプション要素などHTMLに関わる部分もここのスコアになります。
これら4つを改善していくことによって、モバイルSEOの最新動向をカバーすることができます。
モバイルSEO分析と戦略
モバイルSEOの世界は常に進化しており、最新の分析手法と戦略の理解は、今日のデジタルマーケティングにおいて不可欠です。このセクションでは、より深いモバイルSEOの理解と、その効果的な応用方法について掘り下げていきます。
SEO分析と戦略の進化
デジタルマーケティングの領域において、データ分析の重要性はますます高まっています。特にモバイルSEOでは、Google Analyticsのような分析ツールを駆使することで、ユーザーの行動パターン、サイトのエンゲージメント、直帰率などの重要なメトリクスを把握し、それらのデータを基にウェブサイトの最適化を図ることが可能です。
このような分析により、サイトの弱点を特定し、より効果的なユーザー体験を提供するための戦略を立てることができます。
関連:SEOトレンド:2023年の効果的な対策と2024年への戦略
高度な最適化技術
モバイルユーザーの体験を向上させるためには、サイトのモバイル表示速度の最適化が不可欠です。これには、Accelerated Mobile Pages (AMP)の導入や、スキーママークアップの利用が含まれます。
AMPは、モバイルデバイス上でのウェブページの読み込み速度を大幅に向上させることができ、スキーママークアップは検索エンジンがコンテンツをより効果的に理解し、適切な検索結果として表示するのを助けます。これらの技術は、検索エンジンのランキングを向上させるだけでなく、ユーザーがサイトに滞在する時間を延ばすことにも寄与します。
ソーシャルメディアの統合
モバイルSEO戦略において、ソーシャルメディアの統合は重要な要素です。ソーシャルシェアボタンの設置や、ソーシャルメディアプラットフォームでの検索エンジン最適化を通じて、ユーザーがコンテンツに容易にアクセスし、共有することが可能になります。これは、サイトのトラフィックを増加させるだけでなく、ブランドの可視性を高め、より広範なオーディエンスにリーチする手段となります。
未来のトレンドと予測分析
AIや機械学習の進化は、モバイルSEO戦略の未来を形作っています。これらの技術を活用した予測分析により、将来のトレンドを先取りし、競合他社に差をつけるための戦略を立てることが可能になります。
例えば、AIを用いたユーザー行動の予測分析は、よりパーソナライズされたコンテンツを提供することで、ユーザーのエンゲージメントを高めるのに役立ちます。また、機械学習を活用することで、サイトの検索エンジン最適化を自動的に改善し、常に最新のSEOトレンドに対応することができます。
レスポンシブデザインの導入
使用デバイスの約4分の1はPCが使われているというのは、最初に述べました。
まだ、25%ほどのユーザーがいるということは、ウェブサイトは、PCとモバイルの両方に対応しないといけないということになります。
そこで、便利なのが「リスポンシブデザイン」です。
レスポンシブデザインとは?
レスポンシブデザインとは、PCやモバイル端末に合わせて、ページのレイアウトを自動で最適化できるものです。
例えば、PC用のウェブサイトしかないページにスマホでアクセスすると、全体的に大きなページが表示され、文字が小さかったり、1文が画面に収まらずに横にスクロールしないといけないことになります。
このように、ユーザーの負荷を増やしてしまうとGoogleはウェブサイトを低く評価します。
そうならないように、両方に対応できるデザインにしていくのが、レスポンシブデザインです。
関連:レスポンシブデザインとは?基本や作り方を見ていきます!
モバイルSEOの最新動向はレスポンシブデザインにすること
Googleのドキュメントによると、Googleはレスポンシブデザインを推奨しています。
このようにGoogleに評価されるということは、モバイルSEOの最新動向であり、例外を除いて、レスポンシブデザインを採用することを強くお勧めします。
レスポンシブデザインのメリット
レスポンシブデザインがモバイルSEOの最新動向となっているのにはちゃんとワケがあります。
・一つのHTMLで管理
・モバイルファーストインデックス
・一つのURL
1.一つのHTMLで管理できる
レスポンシブデザインは、デバイスごとにサイトを分ける必要がありません。
そのため、一つのHTMLで作成することができます。
こうすることによって、更新作業が1回で済みます。
そのため、片方の更新を忘れるというようなミスを防ぐことができます。
2.モバイルファーストインデックス
Googleはモバイル向けのページをPC向けのみのページより評価すると発表しました。
これが、モバイルファーストインデックスです。
モバイルファーストインデックスのため、モバイル向けに表示が可能なレスポンシブデザインは高く評価される可能性があります。
3.一つのURLで管理できる
同じコンテンツなのに2つのURLで管理されていると困ることがあります。
それは、ウェブサイトがシェアされる場合です。
例えば、
AさんがPCでサイトを見つけたとしましょう
それをBさんに教えたいとします。
AさんがそのサイトのURLをBさんに送りました。
しかし、Bさんはスマホでメッセージを見ています。
するとどうなるか。
Bさんにはスマホに対応していない見辛いPCサイトがシェアされてしまうワケです。
結果的にBさんの満足度は低くなります。
レスポンシブデザインを使っていれば、一つのURLでPCとモバイルの両方の表示に対応しているので、このような事例は起こりえません。
それでレスポンシブデザインのデメリットは?
レスポンシブデザインのデメリットとして、表示速度が遅くなるというものがあります。
PCだけでしか表示されないものも、モバイル端末で読み込みはするため、少し表示に時間がかかるようになります。
簡単にレスポンシブデザインを導入する方法
レスポンシブデザインを新たに作るのは、かなりリソースが要る作業になります。
画面幅が〇〇の時はPC表示にして、XXの時はスマホ表示などを決めなくてはならないし、PC用、スマホ用、(タブレット用)とそれぞれのデザインを作成しないといけません。
しかし、そんなリソースはない。
そんな時は、テンプレートを使うことを視野に入れてみましょう。
TEMPLATE PARTYはかなり多くの種類のレスポンシブデザインを提供してくれています。
(*利用規約などに沿って正しく使いましょう)
現代人に合わせた記事構成
デザイン面においては、レスポンシブデザインを使っていけば、PCとモバイルの両方に対応できるのが、わかりました。
しかし、デザインだけでは、高評価は得られません。
コンテンツの中身もしっかり評価されます。
検索の方法も変化しているように、人の記事の読み方も変化しています。
そのため、今までと同じような記事の作成方法ではダメな可能性があります。
現代人の集中力は金魚以下?
いろんなSNSが生まれ、現代人は見たいコンテンツを好きな時に見ることができるようになりました。
見たくないものは、見ないで次に行くというようになってきたのです。
その結果、人間の集中力は8秒くらいになってしまったと言われています。
そんな現代人に長いブログを読ませることができるでしょうか?
多分無理ですよね。
では、記事作成もその集中力に合わせていかないといけません。
結果は最初に書く
ここは地味にモバイルSEOの最新動向において大切なところになります。
まず、ユーザーは結果を知りたいのです。
集中力が8秒しかないのなら、初めの方に結果を書いて満足してもらうしかありません。
8秒以内に結果がなければ、ユーザーは知りたい情報を見つけられず、不満を感じて、ブラウザバックします。
Googleに向けても書かなければいけない
では、すぐに結果がわかる、めちゃめちゃ短い記事を作ればいいのかといえば、そうではありません。
なぜなら、記事を最初に評価するのは、Googleです。
Googleの独自のアルゴリズムによって評価されます。
そのため、Googleに評価されるようにある程度、網羅的に書かなければいけません。
Googleと現代人の両方に合わせるには
では、どうすればいいのか?
そこまで難しいことではないと思います。
ポイントは、
・検索キーワードを調査;人に向けて
・結論は早めに書く:人に向けて
・キーワードをしっかり盛り込む:Googleに向けて
・網羅性を意識する:Googleに向けてです。
キーワードを選定して、現代人はどのようなキーワードで検索するかを調査します。次に、上位の競合をいろいろチェックして、網羅性を上げていきます。実際に文字を書く段階になったら、結論を早めに書いて、適度にキーワードを使いながら、キーワードに関する内容が網羅された記事を作っていきます。
こうすることで、人間とロボットの両方に評価されるような記事が作成できるでしょう。
まとめ
・自社のモバイルフレンドリーのスコアをチェック
・レスポンシブデザインの導入
・現代人に合わせた記事作り
をやることによってモバイルSEOの最新動向を押さえながら、対策ができるようになります。
よくある質問
モバイルユーザビリティの改善のために、どのような新しいウェブデザインのトレンドが注目されていますか?
モバイルユーザビリティを向上させるためのウェブデザインのトレンドでは、ミニマリズムと直感的なナビゲーションが重視されています。画面の大きさや解像度に適応するフルイドデザイン、指で簡単に操作できる大きなタッチターゲット、視認性を高める明確なフォントと色の使用が重要です。また、プログレッシブウェブアプリ(PWA)の使用も注目されており、これによりモバイルデバイスでのウェブサイトのパフォーマンスとエンゲージメントが向上します。ユーザーの操作を容易にし、ウェブサイトの全体的なアクセス性を高めることが、モバイルSEOにおいてますます重要になっています。
モバイルSEOの最新動向をもっと詳しく調べるにはどうしたらいいですか?
ブログの閲覧結果やアンケートなどの調査を行ってみましょう。
ブログではどの辺り(序盤、中盤、終盤)がよく見られているかを分析し、その理由を他の記事にも反映させます。
アンケートを行って、検索方法や検索する時は平均何記事チェックするかなど情報を集めていきます。
すると、今までと違った傾向などが見えてくると思います。
それに沿って対策をするのが、モバイルSEOの最新動向を加味した対策になります。
ボイス検索がモバイルSEOに与える影響は何ですか?
ボイス検索の普及に伴い、キーワード選定がより自然言語に近い形にシフトしています。ウェブサイトのコンテンツを調整し、質問型のキーワードや長いフレーズを取り入れることが重要です。これにより、ボイス検索を利用するユーザーに対しても、より適切に対応できるようになります。また、FAQセクションの充実は、ボイス検索での可視性を高める効果的な方法です。
エディター
Eri Pinar による – ウェブ開発、マーケティング、オンライン、SEO。副著者 – Aoyama & Miura & Yuki Shimura。